――――――――― 「ねぇ、孝太郎。好きな人いる?」 ちょうど仕事が同じくらいに終わってあたしと孝太郎とで夜の蛍光灯で照らされた道を歩きながら突然あたしが質問をした。 「何だよ、急に」 「聞いてみたかっただけ。孝太郎モテるから」 「そうか〜?」 「そうだよ〜。でいるの?いないの?」 「何だよ、やけにしつこくない?」 笑いながらあたしに言ってくる。 そうだよ。 だって………。