\君と青空/





「――――――ダ」



「……」




「リーダー」





「!?」





チーマーの奴が声をかけてきたのさえも
気づかなかったぐらい
あたしはボーッとしてた。



「どうした」



「この前揉めたライオンズの頭が
リーダーに話があるって…


さっき下っ端のところに
なんかわかんねぇけど
電話きてたらしくて…」





「あぁ。日程決めとけ」




そのやりとりを聞いていた恭輔。
あたしを見据えれば
言葉を発した。






「…なんの、話し合いだ」




「あっ?」




「なんの話し合いすんだよ」




「恭輔には関係ない」




「関係なくねぇだろ!!
俺だってドラゴンズのチーマーだぞ!!


美亜はいっつもそうじゃねぇか。

深入りさせてくれねぇ。
いっつも独りで抱え込んでんじゃねぇよ…」




最初のほうは強くいってた恭輔だけど
語尾のほうには段々小さくなってって…。




その様子から
心配してるってのが
感じ取れた。





「恭輔聞け」


「…」



「このチームの頭はあたしだ!
あたしについてこればなんの問題もねぇ。
話し合いをするだけだ。

結果が出たらちゃんと教える」



「……」




「今までだってそうしてきただろ。
結果がちゃんとわかってねぇことを
チーマーのやつにいったって
どうしようもねぇだろ」




「わかった…」





ようやく折れてくれた恭輔に
あたしは軽く笑みを零した。




そして周りにいるチーマーを集め



「今日はこれで解散な。
まっすぐ家帰れよ」




「うぃ~」





散らばる面々たち。
それぞれ自分の家に向かって歩いてく。




もちろんあたしも…。




そのひとり。