貴女に捧げる夜

『どうして?』
『だってさ。全然入れようとしないし、イカないし』


あんま喋らないし、
私が他の男と友達と喋ってても怒らないし。



冗談っぽく尖らせた唇で
不満を並べる彼女。



あぁ、僕が彼女の不安な気持ちに気付いていれば

彼女がもっと早く、口に出してくれたなら



僕達は、軌道修正出来たかも知れない。