貴女に捧げる夜

膝をついた状態で、ズボンを脱ぎ
上着も脱ぎ捨てた。



だいぶ気温は低いはずなのに、
少しも寒さを感じない。



『…いい?』



彼女は無言で首を何度も上下させて、僕の身体に抱きついた。
早まる鼓動を聞いてるかのように、胸に顔を埋める。



『リョータ…リョータ…』



涙に濡れた瞳。
堪らなく愛しくて、
彼女が息が出来なくなるくらい強く抱き締めた。



肌を合わせることの必要性が…
どうしてセックスのことを、メイクラブというのかが…


わかった気がした。