貴女に捧げる夜

『リョータっ…!リョータはっ…ぁ…っあたしがっ…っぅ…』



“あたしが他の男と歩いていても平気なの?”



彼女が言った。



平気なわけないよ。
嫌に決まってる。




『やだよ…』
『じゃぁ…なんで何も言わないの!?聞かないのっ!?怒んないのっ!?』



声を張り上げる彼女。