貴女に捧げる夜

残念ながら、匂いは殆どしない。
舐めてみても、
味も然程しなかった。



がっかりはしたものの、
先程の彼女への愛撫を思い出すと
僕の身体は再び反応し、脈打ち始める。



ティッシュについた
彼女の愛液に軽く舌を押し付け
まるで彼女自身に愛撫するかのように、先を尖らせ円を描いた。



適度に粘着力を残した愛液が、
僕の舌を滑らせてくれる。