貴女に捧げる夜

指の腹で押えるように撫でると、



小さな“それ”は、
更に硬さを増した。



寒い時みたいだな…



なんて、この状況でそんな事を考えてしまい、
意外と冷静な自分に気付く。



『リョータ、痛いよ…』



自分では軽く触ってるつもりだったけど
どうやら、思っているよりもっとソフトに触らないといけないみたいだ。



『ごめん』



そう言って、一度手を引っ込めて…



いいよ、と薄く笑った彼女を見て、安心する。



『ブラ、取ってもいい?』


そう聞くと、彼女は無言で頷いた。