~アイシテル~

その夜、花梨は泣いていた。

「何で星夏なんか行くの…?」
嫌だよ…。
離れたくないよ…。
応援するって言ったけどできないよ…。

花梨は自分の気持ちを隠している。
メールでは「頑張れ!!」って言ってるけど
陰では1人で泣いてる…。

「辛いのはウチだけじゃない…。」
でもやっぱり…。

花梨は一睡もせずに朝を迎えた。

ジリリ、ジリリ…。
いつものように目ざましがなる。

「起きなきゃ。」

花梨は元気がない。

「花梨、ご飯は?」

「いらない。」

「そぅ…。」

「行ってきます。」

花梨がドアを開けた時、
悠雅はもう家の前で待っていた。

「おはよう!」

「おはよう…。」

「元気ないな…?」

「そんなことないよ!!」

「…。」

「…。」

「ごめんな…。」

「大丈夫!」

「嘘付くなよ…。」

「ついてないよ!」

花梨は悠雅に嘘をつく。
それが悠雅のためだと思って。

「今日学校の帰りに寄るから!」

「ぅん…。」

悠雅は花梨より先に学校へ行った。