泣き落としが通じないとわかるや否や豹変したマモルが言う。

「待ってる間脳みそ洗脳しといてやる」

言い終わる間もなく、マモルがユキの右耳に舌を這わせ甘噛みした。

「・・・ぁっ・・・」

身体に力が入る。

さらに、耳が拾うことをわかっていて、マモルはわざとと『クチュッ』と音を立てる。

ユキは身を捩って逃げようとするが、がっしりと抱きしめたマモルの腕が放さない。