別の日にしてもいいんじゃないかな…。


ユキがそう思ったところで。

「今日見るでしょ、ここまで来たら」

そう言ってマモルはそっと触れるだけのキスをユキの唇に落とす。

「その為に来たし」
「そうだけど・・・」
「そうだけど?何がイヤ?」

マモルは優しく問う。

「・・・待ってる時間がイヤ」

「ユキちゃーん、オレとの時間まで嫌がらないでー」

答えた途端に、ワザとらしく哀れみを演出した声を出したマモルがひしっと肩に抱きついた。

「やーめーろー」

公園の隅っことはいえ、公共の場でいちゃつくことに慣れないユキは抵抗する。

不意打ちのキスは許せても、わざとらしい演出は断固拒否だ。