弱く儚いモノ達へ







時間だけが過ぎていく。
痛みが治まった身体を起こす章大。
心配そうに章大を見つめる眼差し。
   

「みんなに言わんといて。」


ポツりと呟く。
   

「お願いや。みんなには言わんといて。」


信五の身体を揺さぶり懇願する章大。
   

「興奮するな。また発作が…。」
   
「うっ。」


顔を歪ませ胸をおさえる章大。
   

「言わんこっちゃない。」


章大の身体を支える。
   


「大丈夫やから。しばらくこうしてたら。」



目を瞑り深呼吸する章大。


「なぁ。一つだけ聞いてもええ?」


信五を見る章大。
   


「何で話せへんフリしたん?」



その問いに切なそうな瞳で信五から目を逸らす。