弱く儚いモノ達へ

  





  「もう一回言うてみろや。」



手元で光る割れたビール瓶。
  


「何回でも言うたるわ。一人では何も出来ないろくでなしやって。」



やけくそに叫ぶ忠義。
  

「そんな口聞けるんも今のうちや。お前の夢、奪ってやるよ。」
   

忠義の足首めがけて割れたビール瓶を突き刺す。
  




「うわあああああ。」





苦痛で歪める顔。
足首に刺さったビール瓶を抜く。
溢れ出す血が地面に真っ赤な湖を作る