街灯の光。
薄暗い街角。
男達の罵声が飛び交う。
両腕を男達に抱えられうな垂れている忠義。
  


「調子ずくなや。」



忠義のお腹へと拳を叩きつける。
咳きこむ忠義。
唇からは血がしたたり落ち。
青く腫上がった目で男を睨みつける。
  


「せっかくの男前も台無しやな。」



嘲笑う男達。
  


「…一人じゃあ何も出来ひんやろう…。」



痛みを堪え呟く。
不敵な笑みで男を見上げる。
  


「何やって。」



近くのビール瓶を手にすると地べたにぶつけ割る。