「やからちゃう言うてるやろ。」

怒鳴り声。
  

「怪しいわ。」


ニヤリと笑うすばる。
  


「やめとけって。」



割って入る信五。
  

「別にええやん。隠すことないやんか。」
  

「人のことをベラベラ決めつけたようにしゃべるなや。誰にやってあるやろう?触れてほしくない過去が。」


立ち上がりその場から離れていく忠義。
  

「待てや。何処いくねん。」


忠義を追う信五。
その後ろを着いていく章大。






残された5人。
重くなる空気。
顔を見合わせる博貴とすばる。
  

「絡みすぎや。あいつの言うてた通りやで。誰にやってあるやろう?」


博貴とすばるの顔を見る裕。