弱く儚いモノ達へ

   





「そんな言い方するなや。大丈夫やろ。自分の名前、漢字で書けてるんやし。」
   

章大を庇うように間に入る信五。
   

「それよりこれからどうするかやろ?働かずもの食うべからずや。って言うても食料もk限られてる。」
   

砂浜の積荷に目を向ける裕。
   

「役割分担やな。俺は船を直す。」
   

船へとそそくさと歩いていく裕。
 
「俺も手伝うわ。一人よりええやろ。」
   
裕の後を追って行くすばる。
   




「ほな。俺等は食いもんでも探そうや。」
   
亮に声をかける博貴。
   

「お前と?」


「別にええねんで。あっちがよければ。」


泣いている隆平やニコニコ笑っている章大へと目を向ける。
  
「一緒に探すわ。」
   
「そう言うと思ったわ。ほな。行こうや。」
   
森の方向へと歩いて行く。