思い出して藤田君の顔を見た。
「あれって、ほ本気で言ってんの?」
黙って彼は頷く。
その顔は至って真面目でふざけているようには到底見えなかった。
付き合えば。
だけど、付き合うと。
しかし付き合えば。
頭の中が慌ただしく思考が入り混じる。
「つ、」
「………」
「つ、付き合えば、ななちゃんの事、」
「知ってる事は教えてやるよ」
「ななちゃんが、…っ死んだのは本当なんだよね…?」
「ああ」
ドキドキ、バクバク。
心臓が飛び出しそう。藤田君の目は怖いくらい真っすぐにわたしを見ていた。彼が言っている事は嘘では無い、と目が物語っていた。
悲しかった。
ななちゃんがこの世にはもう居ない事を暗に強く肯定されてしまったようで悲しい。
『なずなは鳥なの』
「……っ」
「何?考え直したの?」
その藤田君の言葉にわたしは小さく頷く。
予想外の反応だったようだ。藤田君の顔が破顔した。
