「菜乃子は何時になったら“ななちゃん”から卒業できるんだか…」
「あはは…」
カナの言う通りだと思う。
わたしは何時になったらななちゃんから卒業できるのだろうか。もしそれがななちゃんを忘れる事を前提とするなればわたしは一生ななちゃんから卒業できないと思う。
「けどさあ、カナは時々考えない?」
「?」
今ここにななちゃんが居たら、わたしたちは絶対一緒に居ると思うのはわたしだけだろうか。居たら、絶対今も仲良しだと思いたい。
「まあ…思わなくは無いけど。“もしも”の話でしょ」
「まあねー…。てか、ななちゃん今頃美人になってそう」
「あ、それわかる。フランス人形みたいな」
「うんうん、そんな感じっ」
久しぶりにカナとななちゃんの話をして、思いの外盛り上がった。ななちゃんの事を話すカナを見て、カナもななちゃんから卒業出来ていない気がした。言ったらカナは「そんなわけ無い」って答えるだろうけど。少なからずカナだってななちゃんの事を意識はしているようだった。
もしも、ななちゃんが今ここに居たら。
そんな事をずっと考えながら受けた1時間目の英語の小テストの出来は言うまでもない。
笑うタケルが憎らしくて、1発殴ってやった
