禁断の恋はじめます

「啓吾……大変だったんだな。」


先輩が口を開いた。


「ベラベラと話てすみません。
もしかしたら明日には
もう話せなくなっているかも
知れないし……
俺は全て話しました。
先輩は…許してはくれませんか?
朱奈は先輩にしか
幸せにはできません…。
俺にはわかるんです。
先輩がずっと小さかった朱奈に
恋してたって聞いた時…
きっと俺と同じ想いだったって…。」



「ホントに朱奈は可愛かったよな。
おまえを一生懸命応援する姿が
うらやましくて
俺だっておまえにずっと…
嫉妬してたよ。
優しい両親に愛らしい妹
おまえは家族という愛と
サッカーの才能をたくさん
もっていた。
俺はずっと孤独だったから
おまえが幸せそうに見えて
うらやましかったんだ。」


俺は立ちあがって
先輩が飲みほしたコーヒーを
入れなおした。


「朱奈が…おまえを
愛してるんじゃないかって
恐ろしいことを考えてた。
だからおまえに負けたくないと
思ったよ。」