禁断の恋はじめます

「何してんのよ。啓吾……。
そんなボロボロになるために
家族を捨てたの?」


啓吾はフラフラとまた歩き出した。


「啓吾ったら!!
しっかりしなさいよ 自分の事でしょ!?」



足がもつれて
ヨロヨロと転がった。



「啓吾!!」



「うっさいな…俺がどうなろうが
おまえに関係ないだろう。」
完璧に口が回っていない」。

 


「頼むから…俺を…
そんな目で見るなって……。」



ボロボロの啓吾が哀れすぎる。



「啓吾…帰っておいでよ…。」



啓吾は膝を抱えて
丸くなった。


「やめてくれって……。
頼むから…頼むから
もう来るなって……。」



酔った啓吾は…そう言い続ける。