禁断の恋はじめます

このままではいけない


俺は焦っていた。
兄としての感情以上のものを朱奈に
勘付かれれば
俺はきっと嫌われてしまうだろう。


大らかに笑う朱奈の
天使のような笑顔を失いたくなかった。



ある日先輩から
「俺の幼なじみでおまえのこと
いいってうるさい奴いるんだけど
会ってくれるか?」と言われた。


いい機会だと思った。



朱奈に嫌われるくらいなら
他の女を朱奈の変わりにしたらいい。


先輩が連れてきた女子は 
後輩女子が憧れているくらい
キレイな人だった。



俺はすぐに千沙と付き合いだした。
朱奈を傷つけないためだった。