禁断の恋はじめます

啓吾が出かけた次の日 勇樹がやっと
退院になった。


結局私は毎日のように通ったけど
一度も勇樹の親に会うことはなかった。


「悪いな。荷物持たせて。」

まだ不自由そうに歩く
勇樹がいたいたしくて仕方ない。


「なんの~なんの~」


「やっと病院の外に出られるんだ~」


玄関を出たら
勇樹が


「あ~~外だ~~~~
解放された~~」と叫んだ。



「ごめんね・・・私のせいで・・・」



「あ 違うって…
その代わりにこうして朱奈が
一緒にいてくれるんだし
俺には同じくらい…それ以上に
ラッキーだからさ。」


「そういってもらえると……」


「これからは一目気にせず
ラブラブできるじゃん~
めっちゃ嬉しいよ。」


勇樹は爽やかに言いのける。


「勇樹のエッチ~~」
思わず私も吹き出した。



迎えのタクシーに乗り込み病院をあとにする。