禁断の恋はじめます

救急車の中でも勇樹は
私と目が合うと笑ってくれた。


「心配…ないって……」


「あ…だって…だって…
どうしよう……。
今日…試合でしょう?啓吾が言ってた…。
大事な試合…どうしよう…
私のせいで…ごめんなさい……。」


泣くしかなかった。


「ケガ人によくないから
少し静かにして」隊員に注意された。


出血が多いらしくて
忙しそうに病院と連絡を取り合っていた。



「家の人に連絡取れる?」と言われた。



「わかりません……」



勇樹の意識が混濁しているとかなんとか



私は大変なことに
巻き込んでしまったと……
勇樹の手を握って
謝り続けた・・・・・・。



「ごめんね…ごめんね…」



勇樹の怪我は重傷だった……。

サッカーの試合も…代表候補も…
私を助けたせいで……


全てふぃにしてしまった。