禁断の恋はじめます

しばらく走っていると
大きな犬が息を荒くして立っていた。


「うわっ…」

周りを見たけど
飼い主らしき人は見つからずに
私は後づ去りした。


「ウ・・・・・・」

歯ぐきをむき出しにして
威嚇してくるから


 これは…ヤバイかも……


と身の危険を感じた。



走ると犬は追ってくる


それは常識だけど……
逃げ出したい気持ちが今か…
今か…とタイミングを狙う。



  怖いよ~~


後から歩いてきたおばさんが
悲鳴をあげた。

おばさんは犬が私を見てることを知って
さっさと逃げてしまった。


かなり私より後だけど……
その声が静かな公園に響いた。


緊張感が広がった。
犬はきっと今の悲鳴でもっと
興奮したような気がする。



「グググ・・・・」威嚇する顔は
恐ろしい顔で


 誰か・・・助けて~~


と叫びそうになった。



犬が前に進んできた瞬間だった。
ボールが犬を直撃した。