禁断の恋はじめます

勇樹がU-19以下の代表候補に選ばれた。

我家ではその話で持ち切りだった。


「すごい~~!!」
それがどんなにすごいことかは
サッカー好きにはたまらない~~。


啓吾は口を尖らせて

「俺だって…来年はいくし~~」と言った。


「楽しみにしてる」
みんなでそう言った。



「勇樹くんはすごいよね~
だけど啓吾だって負けてないから
ママはいけるって思うよ~~」




「思うんじゃなくて行くんだって~」



楽しい食卓


啓吾の存在は太陽だった。
啓吾によって家族が明るく笑える……。

ここに啓吾がいなかったら?

そんなこと考えると
きっとここまで
明るい食卓ではなかっただろう


啓吾は太陽


太陽が隠れてしまう日が来ませんように


私はそう祈った。