「おい、バルコニーに誰かいるぞ!!」


「ヤバッ、見つかった。」


コアラはさっと体を起こした。


あっ・・・


コアラが私から離れたことで無性に淋しくなった。


「ごめんね、また今度。」


コアラはそう言うと逃げようとする。
私はその腕を掴んだ。


い、行かないで・・・


その言葉が声にならず
私はただコアラを見つめた。


コアラはフッと微笑み、
私のことおでこにキスをして、
この場から去って行った。