学校について授業を受けていても

考えることは昨日の日花璃のお父さんの

あの言葉ばかり…

日花璃がそろそろ危ないなんて…

昼休みになった時

「お前、大丈夫か?」

と親友の悟史に話かけられて我に戻った。

「え、あぁ、もう昼休みか…」

「お前、最近悩んでるだろ?言ってみろよ。」

そう言われて、俺は悟史に全てを話した。

すると悟史は

「お前、本当にそいつのこと大切なんだな。」

「え?」

「虎太郎さ、自分じゃ気付いてねーかもだけど。最近変わったよな。」

「変わった?俺が?」

「昔はさ、何にも無関心で他人のことで悩むなんてこともなかったのにさ。」

「お前も南條と付き合ってから変わったよ。」

「だろ?本気で大切にしてーからな。」

そう言って満面の笑みを浮かべる悟史

俺はそれほどに日花璃のことを

大切にしたいのだろう。

「とりあえずさ、俺は一度ちゃんと逃げないでその子と病気の話した方がいいと思うぜ。」

「あぁ…」

「ちなみに俺は南穂がそんな状態になったら手術を絶対薦めるし、死なせなんてしねぇな。」

「え?」

「生きるって約束すんだよ。んで成功した後の目標を作ってやんの。んで、ちゃんと成功したときに、その目標を達成してやんの。したら頑張れそうだろ?」

約束…目標…

「そうだな、さんきゅう。助かった。」

「お互い様だろ。」