「ちょちょちょちょ!!翔ストップ!!」
グイグイグイグイグイ
「翔!翔!」
なにがなんだか分からなくてただひたすら翔の名前を呼ぶ私。
翔はそんな私を無視して速足で歩いていく。翔の速度だ速すぎて何回も転びそうになるけど止まってくれない・・・。
それでも今歩いてる道が家への帰路だってことは理解出来たから抵抗せずについていった。
―――
や、やばい。家に着いたはいいけどすっごい疲れた!!
せっかく家なのに二人して息が上がってて話すら出来ない。
「・・・俺も仕事行くから」
「え」
やっと息が整って話しかけてくれたかと思えば仕事・・・。

