「こんな短いスカート、俺の前以外禁止…。

……な~んて(笑)」

一瞬…真剣な感じの顔をしたのを見たらすごくときめいた…。

だけど………

「か、からかわないで下さい!

あ…そこ左に……。」

自惚れたりしない。


でもさ、勘違い…しちゃうじゃん。
あんな言われ方されたら……。

「はいはぁい~。

あ、タバコ吸っていい?」

「はい、いいですよ。」

「ありがとう(笑)」

そう言ってタバコに火を付け、吸う姿まで全てがカッコイイ。

こんな綺麗な人…いるんだな。
芸能人以上に…綺麗。
彼女…どんな人かな?やっぱりキレイ系?

「あ、家すぐ目の前なのでここで…。


あの……
明日一日、今日のお礼が
したいんですけど…

暇、ですか……?

あ、でも彼女いたら…悪いんでいいですけど…。」

最後の方は、声が少し震えちゃった。

「困ったな……。」

え……!?

やっぱり…用が?
ううん……。そうだよね…。……そうだよ。

こんなカッコイイ人に彼女がいないわけないし。

やっぱデート、とかするのな。

「俺が言うつもりが…

先に言われちまった。
いいよ、暇。てか彼女もいないし(笑)

じゃあ…10時にあそこ…今日、会った公園?

そこで待ち合わせ(笑)

あと……これ…」

急に紙にペンでなにかを書きはじめた。

「これ、メアドとケイ番。

いつでも連絡して。

俺は桐谷俊哉(キリタニトシヤ)」

「蓮川…千尋です。」

「そっか(笑)
じゃあ千尋ちゃん、
また明日ね(笑)」

「あ、ありがとうございました!」