「庄太?」

「何~?」

「庄太ってファンめっちゃいない??」

「…」
まさか“あの事”も聞いたのか?

「やっぱモテるよねっ♪」

…まだ知らない…か。
でもいつか話してやらんとな…。

「そんな事ないで梨菜こそモテそうやで?」

…モテるんはいやや!
梨菜取られるっ。

「モテないのよ~~!何でーーー!?」

梨菜は空に向かって叫ぶ。

「ぷはっ…何してん 笑」

「…」

ん?

「どしたん?」

「庄太携帯持ってない??」

「あるで?」

携帯を出す。

「貸してっ!」

…カシャ。

「見て見て♪」

そこには綺麗な虹に翼のような雲がかかっている。

「おおっ!凄いやん!」

「でしょっ?ニコ☆」

ちゅ。

「ふえっ?」

「可愛い顔してたからキスしてもうた☆」

「うぅ~~////」

「なんや?もっとやって欲しいん?」

ほんならいっぱいするで?

「いえ!結構です」

「なんねん~」

「…あっもうこんな時間!」
え?

「僕図書委員会だから!バイバイ☆」

「えっ?ええっ?」

バタン。

…そんな事ありまっか??
彼氏置いて委員会行かんたってや~ 涙

「梨菜ぁ~~!! 涙」