葵は動揺しながらも、アタシに鏡を見てくるように促した。

多分相当ヒドイ顔してんだなアタシ。


「アタシ、顔洗ってくるね…ってか5時間目サボる」

「そうしな…?…じゃとりあえず、ウチは教室戻っとくわ」



じゃ、と言葉を残して、葵は教室へ戻っていった。

アタシもダッシュでトイレだっ!!


パタパタパタ…


もう授業が始まる時間だからか、廊下はシーンとしていて誰もいない。

よかった、他の子にこの顔を見られずにすんだあ。


アタシは一番近くにあった女子トイレに駆け込んだ。