「ただいま」

真新しランドセルを放り投げ
向かうは近所の凪紗家へ…

そして凪紗の家
五階までダッシュして、息苦しくむせる


私楠里美
小学六年


「凪紗行くでー」
「ちょいまってよ里美」

私の親友加藤凪紗
同じく小学六年


「はやくしてよ」
「分かった後五分」
「長っっ」


焦る気持ちをよそに凪紗はいつもマイペース

凪紗家から見える学校の運動場を見ながら
流れる風を感じでた。
結構この時間が好きだったのかも。


「おまたせ。ごめんやぁ」「いいし。いつもの事やからさ」


二人で笑いあった
私達は『親友』という中だったんだ!




今思えば『親友』と思っていたのは私だけだったのかな?