真っさらな守護隊のスーツに身を包み、レイは『第一部隊隊長室』とプレートが貼られた部屋の前に立っていた。
第一部隊は他の部隊と違い隊員がいない。第一部隊隊長が隊の力を分散させる為に、全ての隊の編成を組み直したと聞いた事がある。
だがなぜ第一部隊だけ隊員がいないのか、その理由は分からない。そして、隊員がいなかった第一部隊にレイが選ばれた事も。
初めての隊長との顔合わせに緊張しながら、レイは扉を数回ノックした。
だが中から返事はなく、レイがそっと扉を開けるとやはり中には誰もいなかった。綺麗に整理された部屋があるだけ。
「出てるのかな…?」
確か第四部隊隊長が、隊長は部屋にいると言っていたが。
「待てー!」
窓の外から声が聞こえ、レイは窓に近付く。
下を見下ろすと、一人の女性が財布をくわえた黒猫と鬼ごっこをしていた。
「私の財布返せー!」
第一部隊は他の部隊と違い隊員がいない。第一部隊隊長が隊の力を分散させる為に、全ての隊の編成を組み直したと聞いた事がある。
だがなぜ第一部隊だけ隊員がいないのか、その理由は分からない。そして、隊員がいなかった第一部隊にレイが選ばれた事も。
初めての隊長との顔合わせに緊張しながら、レイは扉を数回ノックした。
だが中から返事はなく、レイがそっと扉を開けるとやはり中には誰もいなかった。綺麗に整理された部屋があるだけ。
「出てるのかな…?」
確か第四部隊隊長が、隊長は部屋にいると言っていたが。
「待てー!」
窓の外から声が聞こえ、レイは窓に近付く。
下を見下ろすと、一人の女性が財布をくわえた黒猫と鬼ごっこをしていた。
「私の財布返せー!」