マリア教会

「雪乃に言われたんだ。夏季には黙っててほしいと…。病気の事を話しても、今の夏季には邪魔になるだろうからって」
邪魔だなんて…。私なんかの事より自分の事考えなよ。
「でも雪乃は病気が悪化してきても何も変わらなかった。胸の痛みに顔を歪める事はあったが、毎日楽しそうに歌い、何も変わらなかった。きっと、夏季の存在が大きかったんだろう」
「私は…どうすればいい…」
今まで私は雪乃の病気なんて知らず、毎日練習を付き合ってもらっていて、私は楽しく歌を歌っていられたけど、その間も雪乃は苦しかったのかもしれない。
病気の事を知らなかったとはいえ、私は雪乃を一人で戦わせていた。