マリア教会

声を荒げると、雪乃は夏季の腕を掴み、雪乃の声が部屋に響いた。
「どうでもよくない!早く戻って!」
「雪乃…」
その瞬間雪乃は咳込み、吐血した。真っ白な布団に赤い液体が染み込む。
「雪乃!」
すぐに詩織が夏季から雪乃を離し、寝かせようとしたが雪乃はそれを拒み、夏季を見つめ続ける。
「今まで…何の為に頑張って来たの…?会場にいる人達は夏季の歌を聴きにわざわざ遠い所から来てくれたのよ…。夏季言ってたよね?自分の歌を心から聞いてくれる人の為に歌いたいって…。今がその時じゃないの?」
苦しそうに息をしながら言う雪乃。
何で…何でこんな事になったんだ。何で雪乃は自分が苦しいのに、人の心配ばかりするの。
雪乃は一体…どうしたの。