マリア教会

大好きな人の傍で大好きな歌を歌えるだけで幸せだ。
「私はずっと夏季の歌を聴いているわ。どんなに離れても…」
「うん…」
そう言ってくれるのは嬉しいが、その表情は少し淋しそうで、何だか覚悟を決めているように見えた。
まだ雪乃には何かあるのかもしれないと思ったが、夏季は何も言わなかった。
何かあれば雪乃は話してくれるだろうし、今日はたくさん話をしたから一度に全てを話すのもしんどいだろう。
これからも雪乃とはずっと一緒にいられるのだから、ゆっくりと時間をかけてお互いを知っていけばいい。
ただそれだけの事だ。