雪乃は立ち上がり、
「毎日両親の為に歌ってたけど、ある日突然声が出なくなったの。お医者さんに診てもらったけど原因は分からなかった。お医者さんは、両親の死や馴れない環境での生活がストレスとなって一時的に声が出なくなったんだろうって…。私にとって歌は両親への恩返しだったのに、声を失って…私は死にたくなるほど辛かった…。こんな事なら、私も二人と一緒に逝きたかった…」
背中しか見えないので分からないが、雪乃は泣いてる。綺麗な声が震えていたから。
少しの間二人の間に沈黙が流れ、青空に飛行機雲が一本の白い線を描いて行く。飛行機が頭上を通り去ってから、頬に涙の跡が残る雪乃が振り返った。
「夏季がね、私を救ってくれたのよ」
「私が?」
「毎日両親の為に歌ってたけど、ある日突然声が出なくなったの。お医者さんに診てもらったけど原因は分からなかった。お医者さんは、両親の死や馴れない環境での生活がストレスとなって一時的に声が出なくなったんだろうって…。私にとって歌は両親への恩返しだったのに、声を失って…私は死にたくなるほど辛かった…。こんな事なら、私も二人と一緒に逝きたかった…」
背中しか見えないので分からないが、雪乃は泣いてる。綺麗な声が震えていたから。
少しの間二人の間に沈黙が流れ、青空に飛行機雲が一本の白い線を描いて行く。飛行機が頭上を通り去ってから、頬に涙の跡が残る雪乃が振り返った。
「夏季がね、私を救ってくれたのよ」
「私が?」


