「私も物心ついた時から歌うのが好きで、二人が喜んでくれるからもっと好きになった。でも…」
そこで表情と声を落とし、雪乃は呟く。
「歌よりも大好きな両親が交通事故で亡くなったの…」
「え」
「私はそれから教会に入れられたんだけど、両親の死を受け入れる事が出来なくて毎日泣いてた。昨日まで三人で楽しく暮らしてたのに、突然消えてしまって、何も分からない教会に入れられて、毎日が辛かった」
「……」
そんな過去があったなんて知らなかった。私も両親はいないが、顔も見た事ないから悲しみはない。だが雪乃は、家族との思い出があるのに突然失ってしまったのだ。
こんな時も、雪乃に言った酷い事を後悔する。
そこで表情と声を落とし、雪乃は呟く。
「歌よりも大好きな両親が交通事故で亡くなったの…」
「え」
「私はそれから教会に入れられたんだけど、両親の死を受け入れる事が出来なくて毎日泣いてた。昨日まで三人で楽しく暮らしてたのに、突然消えてしまって、何も分からない教会に入れられて、毎日が辛かった」
「……」
そんな過去があったなんて知らなかった。私も両親はいないが、顔も見た事ないから悲しみはない。だが雪乃は、家族との思い出があるのに突然失ってしまったのだ。
こんな時も、雪乃に言った酷い事を後悔する。


