「前に夏季が私に、聖歌隊に入らないのって聞いて来たでしょ?」
「うん。人前で歌うのが嫌いだからって…」
一人で歌うのが好きだから、雪乃は聖歌隊に入らない。自分の歌を大切な人達が聞いてくれれば、雪乃はそれで満足する。
「本当はね、別に嫌いじゃないっていうか…どっちでもいいの。歌が歌えればそれでいい。私は夏季の言う通りわがままなのかもね」
「……」
何も言えない夏季に雪乃は一度ニコリと微笑み、また空へと視線を向けた。そして雪乃は、普段話さない自分の話をしだした。
「私の両親はね、私が歌を歌うととても喜んでくれた。特に母親は私の歌が世界で二番目に好きって…。一番は私自身だって」
雪乃は少し照れ臭そうに、でも嬉しそうに笑った。
「うん。人前で歌うのが嫌いだからって…」
一人で歌うのが好きだから、雪乃は聖歌隊に入らない。自分の歌を大切な人達が聞いてくれれば、雪乃はそれで満足する。
「本当はね、別に嫌いじゃないっていうか…どっちでもいいの。歌が歌えればそれでいい。私は夏季の言う通りわがままなのかもね」
「……」
何も言えない夏季に雪乃は一度ニコリと微笑み、また空へと視線を向けた。そして雪乃は、普段話さない自分の話をしだした。
「私の両親はね、私が歌を歌うととても喜んでくれた。特に母親は私の歌が世界で二番目に好きって…。一番は私自身だって」
雪乃は少し照れ臭そうに、でも嬉しそうに笑った。


