雪乃の優しさが今は辛い。
「夏季?まだ体調良くないの?」
雪乃、ごめんなさい。ありがとう。
「ごめっ…ごめん…雪乃…」
「いいのよ」
それから夏季はしばらく雪乃の胸で泣き続けた。
そして神に、自分に、もう雪乃は傷付けないと誓った。
夏季が落ち着いてから二人はベンチに座り、夏季は雪乃に最近の不安を打ち明けた。
「私ね、焦ってたんだ…」
「どうして?」
「最近、いつもみたいに歌えなくて…。コンサートの日も近付いてるのに歌えなくて…でも雪乃は私の理想通りに歌って、そんな時にコンサートに選ばれた理由を知ったから…。何か全てがマイナスになってて…」
それでつい雪乃に八つ当たりしてしまった。
雪乃は少し困ったように苦笑し、
「マイナスの原因は半分が私の責任ね」
「夏季?まだ体調良くないの?」
雪乃、ごめんなさい。ありがとう。
「ごめっ…ごめん…雪乃…」
「いいのよ」
それから夏季はしばらく雪乃の胸で泣き続けた。
そして神に、自分に、もう雪乃は傷付けないと誓った。
夏季が落ち着いてから二人はベンチに座り、夏季は雪乃に最近の不安を打ち明けた。
「私ね、焦ってたんだ…」
「どうして?」
「最近、いつもみたいに歌えなくて…。コンサートの日も近付いてるのに歌えなくて…でも雪乃は私の理想通りに歌って、そんな時にコンサートに選ばれた理由を知ったから…。何か全てがマイナスになってて…」
それでつい雪乃に八つ当たりしてしまった。
雪乃は少し困ったように苦笑し、
「マイナスの原因は半分が私の責任ね」


