マリア教会



「ん…」
咎人レイラは長い眠りからやっと起きた。
目を開けて最初に見えたものは、青い空にかかるピンクの桜の花びら。
天気がいい日は決まって自由時間にここで昼寝をする。それが今のレイラの日課になった。
夏季と会わなくなって五回目の春の季節が来た。
五年間、マリア祭以外で夏季を見る事はなくなり、レイラは教会の掟を守り誰とも関わってない。ただ、神には祈ってない。それだけは何となく嫌だった。
「長い夢を見たな…」
ボサボサになった髪を手で直しながら呟く。
たった五年しか経っていないが、すごく早かった気がする。
「どんな夢を見たんですか?」
突然の声に顔を向ける。そして、そこに立っている少し大人になった少女を見て、レイラはフッと笑った。