マリア教会

自室まで戻って来ると、自分で壊した鍵がとても惨めに感じた。
毎日一人で過ごしていた部屋に慣れているはずなのに、とても寂しく感じた。
この部屋を出る時、鍵を壊した時、孤独から開放されると思い嬉しかった。不安のほうが大きかったが、夏季との未来に心踊らせた。
しかし、現実はやはり甘くない。
だが後悔したとは思わなかった。夏季と逃げる事は出来なかったが、夏季の私への想いを知り、マリアの本音も聞けた。そして自分の浅はかさも知り、自分だけが辛い中を生きてるわけじゃないと知った。
「また、退屈な日々が始まるな…」
扉にもたれそのまま座り込み、レイラは呟いた。明日から夏季と出会う前の生活に戻る。誰とも接しない日常に…。