マリア教会

マリアが背負っているものは、レイラの罪よりずっと重く大きなもの。
覚悟を決めた顔のマリアに、レイラはため息を吐きながら頭を掻いた。この女には敵わない。
「部屋に戻る。もうこんな事しない。掟も守るよ」
「夏季の事は…?」
振り返ったレイラにマリアが問う。夏季を諦めるのかと…。
「私は咎人だよ。咎人と教会の宝では格が違う。私は年に一度、あの子の歌が聴ければそれでいい。だからマリアが罪を背負う必要はない。教会のトップは堂々としてなよ」
「レイラ…」
「じゃ、戻る。迷惑かけたね」
そしてレイラはマリアの部屋から出て行った。