マリア教会

「あなたに咎人の名を与え、あなたを神に任せ救おうとしなかった罪。愛する者を失った夏季の心を埋めようと、神の誓いを立てさせようとした罪。そして両者の想いを許してあげられない罪。本当の咎人は私です」
そしてマリアは「ごめんなさい」と言って、レイラに向かって深々と頭を下げた。
こんなマリアは見た事ないし、こんな所誰かに見られたらどうするんだ。私に頭を下げるなんて、あんたは私の事教会のお荷物と思ってたんじゃないのか?
呆然と見つめるレイラ。そんなレイラにマリアは少し笑った。
「夏季に教えられましたよ…。人の心を救えるのは人であり、神はただ見てるだけだと…。懸命にあなたを庇う夏季を見て、私は自分が恥ずかしくなりました。私が今まで下して来た決断は全て、教会の体裁を守っているだけであって、誰も救えてなかったのだと…」