マリア教会

「夏季は来ない」
「来ないって、どういう事…」
「お前達が教会から逃げる計画を立てている話しを私の部下が聞いた。昼間のお前の行動が気になったから、後を付けさせてもらった。夏季は今マリアの部屋にいる」
「盗み聞きなんていい趣味してるね」
淡々と話す詩織を、レイラは嫌味な笑顔で睨み付けた。
「お前達の為だ…」
「本当にそう思ってんなら、ほっといてほしかったよ」
何で詩織まで私ではなくあいつらの味方なの。あんたはそんな冷たい人じゃないでしょう。誰よりも優しい親友だったじゃない。
「マリアの部屋だね」
変わってしまった親友に胸を痛めながら詩織の横を通り過ぎようとした時、詩織に掴まれる。
そして詩織は声を上げた。