マリア教会

しかし何で夏季が?まだ若いし、神の誓いを立てたい相手がいるなんて聞いた事がない。夏季はまだ雪乃を想っていると思ってたから…。
「まだ早いんじゃないの?」
やっと絞り出した声で言うと、詩織は顔を少し歪ませた。
「マリアの命令だ…」
「……」
あのクソババア…。いつもいつも私の大事なものを奪いやがって。さすがに口には出さなかったが、レイラは胸中で罵った。よりにもよって何で夏季なの。夏季の気持ちを考えたのか。
溢れる怒りを何とか抑え、レイラは詩織を見た。
「夏季は知ってるの?」
「今朝、マリアから言われた」
「それで夏季の返事は?」
「分からない。私はマリアからそれを聞かされて、すぐに任務に出たから…」