マリア教会



自由時間に夏季と会う事が日課になって気付けば一年が経っていた。
この一年で夏季との距離も縮まり、夏季は最初の頃に比べてよく話すようになった。
歌を披露する為に他国へ行った事。そこで見た綺麗な風景や美味しい食べ物の事。そして自分の歌を聴いて多くの人が感動してくれた事。教会から出る事の出来ないレイラにたくさん話をしてくれた。けど夏季は決して咎人の事は聞いてこないし、話さない。だからこそ、安心して夏季の話を聞いていられる。
もしかしたら夏季は罪の事を聞きたいのかもしれないが、レイラの事を思い聞かないのかもしれない。夏季と接するようになって、夏季は優しい人だと感じたから、聞いて来ないのも夏季の優しさだろう。