そしてレイラはお御堂まで来てその扉を見つめる。ここには近付きたくないが、もしかしたら夏季がいるかもしれない。
レイラがそっと扉に手をかけると鍵は開いていて、夏季は椅子に座っていた。
「ここにいたの」
レイラが声をかけると夏季が振り返った。
「レイラさん」
いつからか気付かなかったが、夏季は私を名前で呼ぶようになった。夏季と出会って一ヶ月も経っていないが、そんな些細な変化が嬉しかった。
「探したよ」
「雨が降ってるんで。でも、見付けてくれて良かった」
そう言って笑顔を見せる夏季。自然な笑顔は可愛く、愛しく思える。やはり人は無表情よりも笑顔が一番だ。
レイラがそっと扉に手をかけると鍵は開いていて、夏季は椅子に座っていた。
「ここにいたの」
レイラが声をかけると夏季が振り返った。
「レイラさん」
いつからか気付かなかったが、夏季は私を名前で呼ぶようになった。夏季と出会って一ヶ月も経っていないが、そんな些細な変化が嬉しかった。
「探したよ」
「雨が降ってるんで。でも、見付けてくれて良かった」
そう言って笑顔を見せる夏季。自然な笑顔は可愛く、愛しく思える。やはり人は無表情よりも笑顔が一番だ。


