レイラはほんの少しだけ寂しさを見せ、
「咎人は救ってくれないの?」
「神に祈るのが掟だろ」
そう言うあんたも、今その掟とやらを破ってるけどね。レイラは詩織の手を空いた手でどけ、夏季を思い出した。
「夏季が言ってたよ…。人を救えるのは人だけだって…。私はあの子に救われそうなんだよ」
初めて見せてくれた笑顔。レイラが咎人だと知っても、それについては何も触れて来なかった。それはレイラに興味がないとかではなく、夏季の優しさだと思う。それがとても心地よかった。
けど、詩織の表情は固いまま。
「もしこの事がバレたらどうなるか分かってるのか?掟を破ったとしてお前はまた何かを背負わされ、夏季だって責められる」
「咎人は救ってくれないの?」
「神に祈るのが掟だろ」
そう言うあんたも、今その掟とやらを破ってるけどね。レイラは詩織の手を空いた手でどけ、夏季を思い出した。
「夏季が言ってたよ…。人を救えるのは人だけだって…。私はあの子に救われそうなんだよ」
初めて見せてくれた笑顔。レイラが咎人だと知っても、それについては何も触れて来なかった。それはレイラに興味がないとかではなく、夏季の優しさだと思う。それがとても心地よかった。
けど、詩織の表情は固いまま。
「もしこの事がバレたらどうなるか分かってるのか?掟を破ったとしてお前はまた何かを背負わされ、夏季だって責められる」


