いつもは痛みしか感じない手がこんなにも優しく感じる。この人は本当は優しい人なんだ。
レイラがナンバーⅥの手の温もりに安心感を抱いた時、突然視界からナンバーⅥが消え、変わりにお御堂の天井が映った。レイラはナンバーⅥに押し倒されたと気付くまでかなり時間がかかった。
そして、ナンバーⅥがレイラの上に馬乗りになる。
「私はあなたの事が好き…。天使のような顔も、金色に輝く髪も…。あなたの全てが欲しい。身も心も全て」
言いながらナンバーⅥはレイラの服を脱がそうとしてきた。
何で…何でナンバーⅥは私の想いをことごとく裏切るの？せっかく昔の私に戻れると思ったのに。
神は、なぜ私を見捨てるのだ！