私に関われば神の制裁を受ける。人の事より自分の未来を守ってほしい。
見られている訳ではないが、視線を気にしてレイラが窓を閉めようとすると、詩織が窓をガッと掴み身を乗り出して来た。
「レイラ、お前Ⅵに何されてんだ?私が助けるから、話してくれ!」
「……」
そんな簡単に言わないで。詩織にそんな事言われると泣きそうになる。その優しさに甘えてしまう。
だが守護隊隊員が神に勝てるはずない。
レイラは冷静になり、真っ直ぐ詩織を見つめた。
「大丈夫だから。ホントに何もないから、変な行動起こさないで。詩織、ありがとう」
そして窓を閉めて鍵をかけた。詩織がレイラの名前を呼びながら何度か窓を叩いていたが、やがて辺りは静かになった。
遠ざかる詩織の足音を聞きながら、今すぐ詩織を追いかけて泣き付きたい衝動を必死に抑え、レイラは声を殺し泣いた。
助けてほしい。今すぐナンバーⅥの手の届かない所へ連れ出してほしい。だがそれは叶わない願いで、レイラは羽をむしられた無力な鳥だ。
見られている訳ではないが、視線を気にしてレイラが窓を閉めようとすると、詩織が窓をガッと掴み身を乗り出して来た。
「レイラ、お前Ⅵに何されてんだ?私が助けるから、話してくれ!」
「……」
そんな簡単に言わないで。詩織にそんな事言われると泣きそうになる。その優しさに甘えてしまう。
だが守護隊隊員が神に勝てるはずない。
レイラは冷静になり、真っ直ぐ詩織を見つめた。
「大丈夫だから。ホントに何もないから、変な行動起こさないで。詩織、ありがとう」
そして窓を閉めて鍵をかけた。詩織がレイラの名前を呼びながら何度か窓を叩いていたが、やがて辺りは静かになった。
遠ざかる詩織の足音を聞きながら、今すぐ詩織を追いかけて泣き付きたい衝動を必死に抑え、レイラは声を殺し泣いた。
助けてほしい。今すぐナンバーⅥの手の届かない所へ連れ出してほしい。だがそれは叶わない願いで、レイラは羽をむしられた無力な鳥だ。


